コラム
「余暇活動=生きる力」 ウィズ芦屋
こんにちは。ウィズ芦屋です。
芦屋市伊勢町で就労継続支援B型事業所を運営しています。母体はNPO法人キャンピズという障がいのある方の野外活動(キャンプ)支援をNPO法人設立2002年から活動しています。
ウィズ芦屋では、作業内容はグミ、珍味、サプリメントなど企業からの受託によるピッキング、小分け作業を中心にお仕事をしています。
作業だけではなく余暇支援にも力を入れていて、毎月1回土曜日を使ってクッキング、おでかけなどの活動を実施しています。

なぜ、就労支援だけど余暇活動に力を入れているのか?
平日は仕事、土日は休み。休みはおでかけしたり、趣味を楽しんだり、リフレッシュすることって普通にありますよね?
しかし、障がいがある方は、その機会、何をして過ごす、誰かと一緒になどいろいろな障壁が存在しています。そういった余暇をどのように楽しむか?を体験・経験できる場として余暇活動をしています。
どんなふうに企画・実施しているかというと、他の事業所さんのように何か月前から事業所のイベントとしてスタッフが企画しているものではありませんし、参加は希望者のみです。
メンバーさんに行きたいこと、やりたいこと、食べたいものを日々の会話の中から聞いて、例えば水族館へ行きたいという意見を聞くと、入場料がいくら?公共交通機関は?いくらかかるの?周辺でご飯食べるお店ある?などメンバーさんにまずインターネットやその場所のパンフレット(駅に設置してあるものなど)などで情報収集してもらいます。補足はスタッフが行い、プログラム、スケジュールを組みます。
遠足や旅行はおでかけ前にいろいろ決めて準備する時から楽しくなってきますよね?そういう気持ちをメンバーさんにも体感してもらう意図もあります。

「余暇活動は生きる力を育む」
おでかけすることで、
- 事業所で稼いだ工賃(お金)を使う機会
- 家族だけでなく仲間と出掛ける機会
- 食事一つにしても自分でメニューを決める(自己決定)機会
- 公共交通機関を乗る、ICOCAを使う機会
- ○〇のお店は美味しい、○〇のお店は安い、服を買うなら○〇と自分のお気に入り、レパートリー、社会の仕組みを知る経験や機会
といろんな体験・経験することがたくさんあります。

経験する中で、「○〇のお店で食べたステーキは美味しかったので、また行きたいです」
「家族と行ってきます」などメンバーさんにとってボキャブラリーが増えていることも効果としてあります。
情報収集も誰かにやってもらうではなく、自分たちで探すということも大切なことで、意欲や意思決定につながります。余暇を楽しむためには事業所での仕事を頑張って工賃(お金)を稼ぐ、モチベーションにもつながります。
「さて、来月はどこにおでかけするのかな?ワクワク」